いやぁお盆ですね。僕はと言えば音源を色々いじって遊んでるわけですが、ネットを徘徊しておりましたら偶然SN76489をシミュレートした音源を見つけました。
というかSN76489って何よ?と言う方が多いと思うので解説すると、これ、Texas Instruments社という半導体メーカーが開発したチップでして、一言で言うと今は懐かしのゲームギアに載ってた音源です。厳密にはゲームギア以外にもマスターシステムやメガドライブなど、要するにセガの初期のハードには結構載ってたチップでして(メガドライブはYM2612というFM音源チップとの2枚載せ)、ファミコン音源などと比べると若干知名度は落ちますが広く使われていた音源ということになります。
スペック的にはファミコンのちょい下くらいと捉えておけばいいかな、PSG3音+ノイズ1音の発音が可能な音源です(正確にはPSGではなくDCSGと呼ぶらしい)。ただSN76489のPSGはファミコン音源であるpAPUとは異なり、いわゆるデューティサイクルの概念がありません。つまり音色固定。雰囲気によって音色を変えるといったことができないわけで、作り手からするとなかなか料理が難しい音ではありますが、その出音はファミコンのそれと比較すると丸みがあり、それでいて芯が太い特徴的なもの。これはこれでなかなか趣があったりします。
そんなSN76489をシミュレートした音源で拙作「フィールド – フラッシュクエストIII」をファミコン音源とSN76489音源とで比較して鳴らしてみました。まずはファミコン音源版からどうぞ。
♪ファミコン音源版
Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.
で、これを踏まえて、お次がゲームギア音源。
♪SN76489音源版
Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.
いかがでしょうか?演奏データはまったく同じなのにこれだけ表情が変わるんですね。
いわゆるレトロなゲーム音楽は「ピコピコ音楽」みたいな言葉でひとまとめにされることが多いですが、実際にはこれだけの差があるわけです(差を感じない人は回れ右)。更に言うとピコピコという言葉のイメージに合うのはファミコンよりもむしろSN76489音源のほうだと思っていただけるのではないでしょうか。思っていただけた子にはゲームギア用テレビチューナーを購入する権利を差し上げます(※アナログ放送は2011年7月24日で終了します)。
今回取り上げたSN76489に限らず、チップチューン制作に活躍しそうなレトロ音源って、実は探すとフリーウェアだったり、安価なシェアウェアとして提供されてたりすることが多いので、色々と漁ってみるとおもしろいです。あ、ちなみに今回使った音源はSN-EMUという音源です。興味のある人は使ってみてくだされ。

