年明けにKORG microKEYを購入しました。
僕はなぜか昔からMIDIキーボードを買い集めるのが好きで、新製品が発売されるたびほいほい買っているのですが、今回は小型キーボード対決(?)ということで、microKEYとその競合と思われるAKAI LPK25、および(こちらもKORG製ですが)nanoKEYを全製品所持者の経験から比較してみたいと思います。
あ、前提として、僕はDTMの打ち込みのためにMIDIキーボードを使用しており、音符入力は基本的にステップ入力でやる人間です。適当に弾いて遊ぶこともありますが、いわゆるリアルタイム演奏などには原則使っていないので、それ相応視点からのレビューになる点はご了承くださいませ。
というわけで、以下レビューです。
■大きさの比較
まず、「microKEYはnanoKEY&LPK25とは別コンセプト」と捉えたほうがいいと思います。
nanoKEYやLPK25があちこちに持ち運べるモバイル鍵盤なのに対して、microKEYはどちらかと言うと「気軽に使える自宅用MIDI鍵盤」寄りかもしれません。microKEYも片手でひょいと持ち運べる大きさではあるんですが、他の2製品が幅32cm・奥行き10cm程度なのに対し、microKEYは幅が56cm・奥行きが12cmあるため、メッセンジャーバッグなどには入る大きさじゃないよー、という意味で。
で、ほぼ同じ幅と奥行きを持つnanoKEYとLPK25ですが、厚さだけは大きく違います。nanoKEYが厚み1cm程度なのに対し、LPK25は厚みが3.5cmほどあるため、LPK25をノートPCの手前などに置いて作業すると、意外と邪魔に感じたりするかもしれません。nanoKEYの薄さを取るか、LPK25の鍵盤らしさを取るかのトレードオフになるでしょう。
じゃあmicroKEYはどう?って話ですが、前述のとおりコンパクトさで言えばnanoKEY・LPK25には譲るものの、ただこれ、一般的なMIDI鍵盤に比べれば全然小さいんですよね。最近のMIDI鍵盤ってフィジコンつきで奥行きが20cm以上あるものも珍しくないですが、その点microKEYの奥行きは12cm。「自宅でDTMしているけど机が狭い、いつもMIDI鍵盤を置いてると邪魔」なんて方には最適だと思います。鍵盤数もnanoKEY・LPK25に1オクターブ分プラスした37鍵ですし、作業のしやすさで言えば3製品の中では一番でしょう。僕は61鍵のキーボードを持っているのですが(M-Audio Oxygen61)、最近はすっかりmicroKEYがメインになりました。
■鍵盤の弾き心地
単純に、大きい方ほど打鍵感がいいです(笑)。ので、microKEY>LPK25>nanoKEYですかね。
microKEY・LPK25はどちらも幅1.9mmのミニ鍵盤なのですが、前者はボックス型鍵盤となっており、タッチは軽すぎず重すぎずで、価格の割に非常にしっかりしています。ほとんど違和感なく普通にリアルタイム演奏もできるレベルです。一方のLPK25は見かけに反して結構ヌメッとした感触で、ピアニカの鍵盤に近いかもしれません。microKEYほど「押した」「戻ってきた」という感覚がなく、しっかりした打鍵感はあまりないですね。ただきちんと鍵盤の形を模していることもあり、こちらでも普通に演奏はできます。打鍵感は個人の好みによる部分も大きいので、気になる方は店頭で一度弾き比べてみることをおすすめします。
で、最後にnanoKEYですが、これは率直に、「鍵盤ではない」と思ったほうがいいですね。ノートPCのキーボードなどと同じパンタグラフ式なのですが、鍵盤というより「やわらかいボタン」といった感じで、押しても「むにゅっ」といった妙な感触がします(笑)。おまけにパチパチ鳴ってうるさいので、静かな場所で使うには多少抵抗があります。鍵盤として見ると他2製品に対する優位性は残念ながらなく、ドレミが入力できるボタン、程度に割り切ったほうがいいかもしれません。おそらく元々その前提で作られている製品だと思いますし。
■今買うならどれ?
単純にコンパクトな鍵盤が欲しいならLPK25、邪魔にならない程度で快適な自宅用鍵盤ならmicroKEYをそれぞれおすすめします・・・というのが個人的な見解ですね。nanoKEYのコンパクトさ(および、ミニ鍵盤ブームを起こした偉大な功績)は素晴らしいのですが、いかんせん「キーボードじゃない感」「パチパチうるさい感」のデメリットが大きく、敢えて選択することはないかなぁというのが僕の考えです。割り切って使うならありでしょうが、購入を検討されるのであれば、可能なかぎり店頭で試奏したほうがいいと思います。
というわけで、以上でございます。みなさんの参考になれば幸いです。

