サンプリング音源に思う

2010/04/21(水) 00:25 音楽制作

Orchestraこの1~2年ほど、大容量のサンプリング音源をいくつか購入して使ってます。オーケストラ音源とかギター音源とかね。

最近のサンプリング音源は本当豪華で、DVD-ROM40枚組だの総容量100GBだの凄まじいボリュームになっておりまして、オーケストラなら全楽器の全奏法をあらゆる場所から収録した音がそのまんま音源として使えるわけです。これさえあればPCだけで超リアルなオーケストラが作れてしまう!そんな夢のような時代になってるわけですね。

・・・が、しかし、個人的にはこの手の音源、使ってて全然楽しくないのです。

と言うのも、これらの音源はあらゆる奏法を収録しているがゆえ、その「あらゆる奏法」をシーケンスデータとしてプログラミングしなくてはならない。具体的に言うと、「ドレミファソー」と入力するだけでは駄目で、「ドのところでレガート奏法、ミはスタッカートで少し強めにして」というのをいちいちスイッチとして指定してあげる必要がある。この作業が手間がかかるうえに直感的でなくて、僕は好きになれません。

というか、この作業ってそもそも「手間をかけて本物そっくりに近付けていく」作業でしかないわけで、それならもう本物弾いたほうが早くない?と思うのですよね。もっと言うと「奏法を熟知していないと使いこなせない音源」なのであれば、音源を使いこなせるほど奏法を知ってる人ならもうそもそもこんな音源要らないんじゃないの?という矛盾も感じる(笑)いや、予算的にオケが雇えないとか、そういう事情なら別ですが。

何と言いますか、サンプリング音源もここまで来てしまうと、もう逆に存在意義がない気がするのですよねえ。「奏法等の表現を自分で解釈できない音源の未成熟」という見方もあるけど、ある意味サンプリング音源として半端だった時代のほうが独自の音文化が形成されて楽しかったな、と最近よく感じています。

今の時代に敢えて「コンピュータ音楽」にこだわるのであれば、サンプリング音源を追いかけるのでなく、別の道があるのかなーみたいな。個人的にもその辺りを模索していきたいなぁとか思ったり思わなかったり。


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